■生まれ変わりの村とは

ユーミン

 
 私のパソコンには歌謡曲が沢山入っています。
 中国紀行では、それをよく聞きます。
 
 いつもはテレサテンを聞くときが多かったですが、今回の旅はユーミンです(笑)。
 聞いているアルバムは「ノイエ・ムジーク」です。
 
 実を言えば、中国紀行でユーミンを聞いたのは初めてです。
 でもなぜか、今回の旅にしっくりくるのです。
 
 私が高校生のとき、フォークソングが流行りました。
 中国紀行で言えば、フォークは仏教に当たるような気がします。
 蓄積的な生き方を説いているからです。
 
 フォークがまだすたれないときに、ユーミンが登場しました。
 聞いたとき、衝撃を受けました。
「メッセージ」のようなものは何もなく、ある瞬間の情景を歌にしたようなものが多かったからです。
 これは道教的だと思います。
 つまり、流されるままを歌ったような感じなのです。
 
「生まれ変わりの村1」には「メッセージ」はありません。
 ただ、流されるままです。
 
 時代は流れました。
 フォークは一掃されましたが、ユーミンは生き残りました。